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NASCAR2010シーズン各賞発表

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NASCARの2011年シーズンが今夜のバドワイザーシュートアウトから開幕します。当NASCARブログでは2010年シーズンの振り返りをまだ書いていませんでした。という事でわたくしおやじと会長が勝手に2010年シーズンをまとめる記事を今年も書きます。

最優秀NASCARドライバー:ケビンハービック

2010年も「喧嘩上等」と全方位戦争状態の中、オリジナルポイント(チェイスシステムを導入しなかったときのポイント)でブッチギリの1位の成績を残しました。今年のNASCARで一番目立った人物と言っても過言ではありません。来季からスーパースターの証であるバドワイザーカラーで走るのも納得の人物でしょう。一方ジョンソンは常に優等生キャラで敵と言える人物がほとんどいません。5年連続でチャンピオンを取るにはそういう冷静さも必要だと思いますが、ハービックには求めていません。そんなジョンソンに対して唯一敵意を剥き出しにするのがカートブッシュです。今シーズン彼の活躍も目立ちましたが、肝心のチェイスに入ってからの失速が残念でした。


技能賞:ジェイミーマクマーレー

昨年まではプレートレースとロードコースの年間6戦しかお仕事をしていないドライバーでした。しかし移籍した2010年は全てのトラックにおいて パフォーマンスが向上しました。チェイス進出は逃しましたが中堅チームなので仕方ありません。ただ来シーズンはチェイス進出のシステムが変わります。ランキング上位10人までは自動進出で残り2枠は勝利数で拾われます。つまりマクマーレーのチェイス進出の可能性は非常に高くなったと思います。


敢闘賞:AJアルメンディンガー
 伝統あるペティ43号車をドライブしているアルメンディンガーは今シーズン急激に頭角をあらわしたドライバーです。レース中トップ5を快走するシーンも多く見られましたが、最終的なランキングは19位でした。19位と聞くとそんなに高くないようにも感じますが、ランキングの前後にはモンちゃんやケインやアーンハートJRがいます。それだけNASCARも層が厚くなったという事です。ここから更に上に行くとなるとチェイス争いに絡むという意味になるのですが、2011年はそんな更なる飛躍が出来るのでしょうか。個人的には彼と同じくチャンプカー出身のセバスチャンブルデーにもNASCARに来て欲しいと思っています。


殊勲賞:デニーハムリン
 2010年シーズンの活躍は見ての通り。ジミージョンソンを実力でねじ伏せられるのは彼しかいません。最後の最後の詰めの甘さでチャンピオンを撮り逃した感じはありますが、ジョンソンも通ってきた道ですから。2010年代はハムリンの5連覇にならないようにチームメイトのカイル以下他の若手にも頑張って欲しいものです。


G+中継賞 石見周さん

2010年も「アンチジョンソン、ロガーノラブ」のえこ贔屓解説全開で絶好調でした。特に33戦タラデガで思わず「ジョンソンに勝たしてはいけない」と叫んだのは競馬解説の大川慶次郎さんのメジロライアン事件並にインパクトがありました。石見さんは私が子どもの時からアメリカのモタスポ解説で重鎮的なポジションにいました。そして現在も変わりありません。それなのにウィキペディアに石見さんの項目がありません。F1関係者はほぼコンプリートされているのにです。これにはちょっとショッキングでした。


惜しかったでしょう:グランツーリスモ5
 私はPS3を持ってないので知り合いの家でプレーしましたが、NASCARを知らない日本の開発者が作った割には頑張っていました。車の挙動に関しては「何このGTマシンwwwNASCARじゃないだろw」とツッコミたくなりましたが、ゲームなのであまり目くじら立てて言う事ではありません。問題だと感じたのはリーディングドラフトを再現するも、その説明とプログラミングが疎かにしている点です。他のカテゴリーでは存在しない「リーディングドラフト」を再現しようとする開発者の姿勢は評価しますが、ユーザーにはその仕組を全く理解出来ないような作りとなっています。
 リーディングドラフトについては非常に難しい概念です。バンプドラフトのように見た目が解りやすいものではないからです。前の車と後ろの車とが短い車間距離で接触せずに走っていても前の車が速くなるというのがリーディングドラフトです。昔紹介した「図解入り説明サイト」があれば解りやすいのですが、今は見当たらないので日本のモタスポファンに伝えるのは不可能でした。
 ところが2010年になってF1の世界にリーディングドラフトと同じ現象を単独走行で実現するシステムが登場します。それはFダクトです。Fダクトはリアウイングの後方に空気を流してウイングによって発生する抗力を軽減させています。一方リーディングドラフトは後ろのマシンのフロント部分が前を走る車の整流効果になる結果、抗力が軽減されます。方法こそ違いますがウイング後方にかかる抗力を軽減させてストレートスピードを稼ぐという点でFダクトもリーディングドラフトも一緒です。Fダクトの仕組みが理解出来る人ならリーディングドラフトも似たものとして理解出来るはず。


 2011シーズンも例年通りG+初回放送後の更新となりますのでよろしくお願いします。

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