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イチローの凄さも昔話の世界か

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数日前に「イチローってサッカー選手に例えるとどの選手くらいすごいの?」という話題を見ました。そこに名前が挙がっている選手の名前を見るとイチローにちょっと失礼な面々だと感じました。イチローはメジャーで殿堂入り確実といわれる選手なのですが、近年の低調っぷりのせいでイチローがどれだけ凄い選手か忘れつつあるようです。3打数5安打が出来るとは言いませんが、国民栄誉賞を辞退しても内閣に失礼とならない実績を挙げた選手です。

サッカー選手に例えると、私がまず思いついたのは、半年ほど前に「怒り新党」で取り上げられたロリーデラップです。
http://www.dailymotion.com/video/xvg6ve_ikari121128_fun

イチローは現代野球には求められないタイプだと思います。イチローがメジャーに行く前というのはステロイドでホームランを打つバッターが凄いとされていた時代です。イチローは安打数にこだわりますが、メジャーでは出塁率の方が重要視されます。極端な例はバリーボンズです。あまりに打ちすぎるのでまともに勝負させて貰えず、ファーボールの山を築いて出塁率が6割にもなったシーズンがありました。ボンズとイチローを比べるのは違うと思うかもしれませんが、メジャーの超一流のプレーヤーの中には30本ホームランを打って出塁率が4割を大きく超えてなおかつ30盗塁する人もいます。
一方イチローは大砲性能がないので、相手ピッチャーも「フォアボールでいいや」という明らかなボール球を投げません。そして安打数にこだわるからかイチローはボール気味の玉にも手を出します。だから打率の割には出塁率が低いのです(オリックスの時代は違ったそうですが)。
特にいけないのが、3塁にランナーがいたら独断で3塁の方向にセーフティバンドをする点です。その方向にセーフティバンドをしても、3塁ランナーが前もってスタートしていない限り、帰塁出来ません。言い換えればイチローが内野安打になる確率は高いのですが、得点を取れる可能性がないのです。3塁ランナーも3塁手もあっけに取られて内野安打になったケースもありますが、これをヒットとして記録に残すのは如何なものかと思います。

イチローの打撃を見ていると「タイカップやジョージシスラーがプレーしていた時代はこんな感じだったのかな」と感じてしまいます。メジャーの主流とは違った選手ですが、それでいて超一流のプレイヤーを凌ぐ結果を長年残して来たわけですから凄いとしか言いようがありません。

主流じゃないけど立派に通用しているという点でロリーデラップの名前を挙げてみました。

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