レース前にニュースになっていたのは来年から35台のシードが無くなるという話でした。現状を考えるとこの決断は遅いくらいだったと思います。ちゃんと走っているマシンは43台もないのでシードなんて本来意味がないわけですが、ノンシードだと予選で色々不利がありますので新規参入の障壁になってました。今回の決定によりスポット参戦でもいいので参戦台数が増えて欲しいです。
今回のタラデガ戦、キーになったのはポジションを何処に置くかでした。チェイス争うドライバーならハムリン・ジョンソン・ゴードンみたいに後方待機策に徹するのが基本戦術です。しかし、今年の空力ルール改正のお陰で事情が違っていました。去年までなら3~4台いればファーストパックから離されても問題ありませんでしたが、今年は違います。パックから外れてしまえば途端に周回遅れリスクが高まるようになりました。アーンハートJR、カイル、ベインのピットスピードオーバー3兄弟が徒党を組んで抵抗しても、しっかり周回遅れになっていたのは印象的でした。
結局前にいるのが一番安全そうなのですが、マクマーレーがやんちゃしてましたので他のドライバーが四苦八苦していました。そんな中安定して上位にいたのはケンゼスです。本来はビッフルとコンビを組む予定なのですが、ビッフルはデイトナであの超絶マシンを壊しているのでイマイチでした。変わりに来シーズンチームメイトになるカイルのアシストを受ける事が出来たのが大きかったと思います。
レースは最後の50周勝負となりましたが、戦術的には難しかったと思います。残り20周の段階でゴードンが「まだ仕掛けるには早い」と言ってました。あのままケンゼスを担いだ状態で前に行ってもビッフルと連携されて厄介になるのは間違いありません。あそこで待ったのは正しい判断だと思います。しかし、残り10周くらいから仕掛けても間に合わない事もあるのが今年のプレートレースです。逆にハムリンのように露骨な待機策の方が良かったのかもしれません。
4台ほど燃料が足らないマシンがいたわけです。どういう計算をしたのかは知りませんが、もし仮にドラフティング中を基準として計算したのなら、ここでは燃費セーブが不可能であり確実に足らないと言えます。そしてタラデガなので燃料が切れた瞬間に多重クラッシュが発生します。マクマーレーのスピンが出なくても、その後でほぼ間違いなくイエローになってました。私がクルーチーフならそう考えて、残り5周~10周でピットに入ってスプラッシュという戦術を取っていたと思います。
レースはグリーンホワイトチェッカーという展開に。残り2周のケンゼスの体当たりはまさにノールールでした。あそこでクリボーを仕留めたから優勝出来たわけですが、あんな走りが許されるのは世界広しといえどNASCARだけです。ファイナルラップはケンゼスとトニースチュワートの戦いになりました。本当はケンゼスはトニーを押して4コーナーあたりまで行くのが最も期待値が高い走りなのですが、ブリストルの件もあるのでしょう、バックストレートからトニーの横に並んでいました。そうなるとパックでスピードを上げる後続が襲いかかってくるわけですが、そこでトニーがあの失態を犯してしまってビッグワン。ウォルトリップが久々に勝ったと思いましたがねえ。
ビッグワン発生時、勝ったケンゼスは然るべきポジションにいましたが、2位以降の順位を分けたのはまさにLOTOでした。チェイスコンテンダーの中でいいくじを引いたのはゴードンとケセロウスキー。特にケセロウスキーはこれでシリーズを大量にリードすることに成功します。残りトラックを考えれば、まだまだハムリン・ヘンドリック勢有利だと思いますが、ペンスケ初の総合優勝も現実味が出てきました。
今回のタラデガ戦、キーになったのはポジションを何処に置くかでした。チェイス争うドライバーならハムリン・ジョンソン・ゴードンみたいに後方待機策に徹するのが基本戦術です。しかし、今年の空力ルール改正のお陰で事情が違っていました。去年までなら3~4台いればファーストパックから離されても問題ありませんでしたが、今年は違います。パックから外れてしまえば途端に周回遅れリスクが高まるようになりました。アーンハートJR、カイル、ベインのピットスピードオーバー3兄弟が徒党を組んで抵抗しても、しっかり周回遅れになっていたのは印象的でした。
結局前にいるのが一番安全そうなのですが、マクマーレーがやんちゃしてましたので他のドライバーが四苦八苦していました。そんな中安定して上位にいたのはケンゼスです。本来はビッフルとコンビを組む予定なのですが、ビッフルはデイトナであの超絶マシンを壊しているのでイマイチでした。変わりに来シーズンチームメイトになるカイルのアシストを受ける事が出来たのが大きかったと思います。
レースは最後の50周勝負となりましたが、戦術的には難しかったと思います。残り20周の段階でゴードンが「まだ仕掛けるには早い」と言ってました。あのままケンゼスを担いだ状態で前に行ってもビッフルと連携されて厄介になるのは間違いありません。あそこで待ったのは正しい判断だと思います。しかし、残り10周くらいから仕掛けても間に合わない事もあるのが今年のプレートレースです。逆にハムリンのように露骨な待機策の方が良かったのかもしれません。
4台ほど燃料が足らないマシンがいたわけです。どういう計算をしたのかは知りませんが、もし仮にドラフティング中を基準として計算したのなら、ここでは燃費セーブが不可能であり確実に足らないと言えます。そしてタラデガなので燃料が切れた瞬間に多重クラッシュが発生します。マクマーレーのスピンが出なくても、その後でほぼ間違いなくイエローになってました。私がクルーチーフならそう考えて、残り5周~10周でピットに入ってスプラッシュという戦術を取っていたと思います。
レースはグリーンホワイトチェッカーという展開に。残り2周のケンゼスの体当たりはまさにノールールでした。あそこでクリボーを仕留めたから優勝出来たわけですが、あんな走りが許されるのは世界広しといえどNASCARだけです。ファイナルラップはケンゼスとトニースチュワートの戦いになりました。本当はケンゼスはトニーを押して4コーナーあたりまで行くのが最も期待値が高い走りなのですが、ブリストルの件もあるのでしょう、バックストレートからトニーの横に並んでいました。そうなるとパックでスピードを上げる後続が襲いかかってくるわけですが、そこでトニーがあの失態を犯してしまってビッグワン。ウォルトリップが久々に勝ったと思いましたがねえ。
ビッグワン発生時、勝ったケンゼスは然るべきポジションにいましたが、2位以降の順位を分けたのはまさにLOTOでした。チェイスコンテンダーの中でいいくじを引いたのはゴードンとケセロウスキー。特にケセロウスキーはこれでシリーズを大量にリードすることに成功します。残りトラックを考えれば、まだまだハムリン・ヘンドリック勢有利だと思いますが、ペンスケ初の総合優勝も現実味が出てきました。