ケイレブムーア選手の死亡事故のニュースを見てWINTERXが既に終わっていた事を知りました。ケイレブムーア選手と言えば、このブログでも「真島理一郎の領域に入った」と紹介しましたが、タンデムバックフリップをメイクしたライダーです。下の動画は伝説となったタンデムバックフリップの映像です。
http://www.youtube.com/watch?v=ACkVQghFXKM&feature=relmfu
ご冥福をお祈りいたします。以下、ネタバレもありますのでNHKBSでの視聴予定の方は注意して下さい。
今回の事故シーンを見る限り、私は「競技の性質上仕方ない」と判断しています。スノーモービルのベストトリック競技が出来た時は、それはもう衝撃的でした。それ以前はWINTERXでもモトクロスのベストトリックをやっていたのです。それが、200KGもある巨体のスノーモービルでいきなりバックフリップするのですから、「ホーリーシット」ものでした。ただその半面、今回のような事故が起こる危険性は少なからずありました。だから今回の事故を「競技の性質上仕方ない」と見ているのですが、日本の大半の人には理解出来ない意見だと思います。殆どの人は「危ないなら競技そのものを見なおせ」と感じるはずです。
この感覚のズレはスポーツ間の競争(生き残り)を知っている人と知らない人の違いだと思います。アメリカではツマンないスポーツは消えるのが当たり前です。「地域密着型」や「代表」といった観戦者の帰属意識に訴える日本のスポーツビジネスから一歩も二歩も先を行っています。
Xゲームも見た目がツマンナイ種目はドンドン淘汰されます。「Xゲーム=オリンピック」と例える人もいますが、Xゲームはオリンピックと違って、種目間にも激しい競争があります。
今回スノーボードハーフパイプで若干14歳の平野選手が銀メダルを獲得しました。高さもありながら危なっかしい所がほぼない素晴らしい演技でした。しかし、横浜ベイスターズの敗戦と同じくらい安定して金メダルを増産する神様ショーンホワイトにはまだまだ及びません。でも、平野選手は14歳。まだまだ伸びるでしょう。一方でショーンホワイトの演技にも衰えが若干見られます。いずれ平野選手が金メダルを取る事もあるかもしれません。しかし、平野選手の目標は金メダルの獲得で終わっては駄目なのです。ショーンホワイトの全盛期を超える存在にならないといけません。そうでないと、やがてこの競技は終わってしまいます。
エクストリーム系のスポーツは常に限界に挑むのは当たり前で、限界を突破出来るかどうかという結果が重要です。限界を突破出来ずに頭打ちになると競技自体の存続に関わります。そういう意味で何でもかんでも「危ない競技は駄目」という意見は、命をかけて限界突破に挑む選手に対して失礼です。
今回の大会で安全性に問題があったとすればケイレブムーア選手の事故ではなく、ジャクソンストロング選手の事故です。
www.youtube.com/watch?v=cPCvJftTPtI
一歩間違えば大惨事でした。実質競技用のスノーモービルなのですから、スロットルの構造を主催者側は煮詰めるべきです。それに加えて観客を守る防護壁の強度がお話にならないレベルでした。出来る安全対策を全てやった上での事故なら「競技の性質上仕方ない」で済まされてもいいですが、このケースは違います。こういう危険なスポーツをやる場合、安全対策の不備だけは絶対ないようにして欲しいです。
http://www.youtube.com/watch?v=ACkVQghFXKM&feature=relmfu
ご冥福をお祈りいたします。以下、ネタバレもありますのでNHKBSでの視聴予定の方は注意して下さい。
今回の事故シーンを見る限り、私は「競技の性質上仕方ない」と判断しています。スノーモービルのベストトリック競技が出来た時は、それはもう衝撃的でした。それ以前はWINTERXでもモトクロスのベストトリックをやっていたのです。それが、200KGもある巨体のスノーモービルでいきなりバックフリップするのですから、「ホーリーシット」ものでした。ただその半面、今回のような事故が起こる危険性は少なからずありました。だから今回の事故を「競技の性質上仕方ない」と見ているのですが、日本の大半の人には理解出来ない意見だと思います。殆どの人は「危ないなら競技そのものを見なおせ」と感じるはずです。
この感覚のズレはスポーツ間の競争(生き残り)を知っている人と知らない人の違いだと思います。アメリカではツマンないスポーツは消えるのが当たり前です。「地域密着型」や「代表」といった観戦者の帰属意識に訴える日本のスポーツビジネスから一歩も二歩も先を行っています。
Xゲームも見た目がツマンナイ種目はドンドン淘汰されます。「Xゲーム=オリンピック」と例える人もいますが、Xゲームはオリンピックと違って、種目間にも激しい競争があります。
今回スノーボードハーフパイプで若干14歳の平野選手が銀メダルを獲得しました。高さもありながら危なっかしい所がほぼない素晴らしい演技でした。しかし、横浜ベイスターズの敗戦と同じくらい安定して金メダルを増産する神様ショーンホワイトにはまだまだ及びません。でも、平野選手は14歳。まだまだ伸びるでしょう。一方でショーンホワイトの演技にも衰えが若干見られます。いずれ平野選手が金メダルを取る事もあるかもしれません。しかし、平野選手の目標は金メダルの獲得で終わっては駄目なのです。ショーンホワイトの全盛期を超える存在にならないといけません。そうでないと、やがてこの競技は終わってしまいます。
エクストリーム系のスポーツは常に限界に挑むのは当たり前で、限界を突破出来るかどうかという結果が重要です。限界を突破出来ずに頭打ちになると競技自体の存続に関わります。そういう意味で何でもかんでも「危ない競技は駄目」という意見は、命をかけて限界突破に挑む選手に対して失礼です。
今回の大会で安全性に問題があったとすればケイレブムーア選手の事故ではなく、ジャクソンストロング選手の事故です。
www.youtube.com/watch?v=cPCvJftTPtI
一歩間違えば大惨事でした。実質競技用のスノーモービルなのですから、スロットルの構造を主催者側は煮詰めるべきです。それに加えて観客を守る防護壁の強度がお話にならないレベルでした。出来る安全対策を全てやった上での事故なら「競技の性質上仕方ない」で済まされてもいいですが、このケースは違います。こういう危険なスポーツをやる場合、安全対策の不備だけは絶対ないようにして欲しいです。